ABOUT HAYABUSA2

はやぶさ2って何なん?

太陽系の起源・進化と生命の原材料物質の解明を目指して

小惑星探査機「はやぶさ2」

イラスト:池下章裕

「はやぶさ2」は、「はやぶさ」の後継機で、C型の小惑星を探査し、サンプルを持ち帰ることが目的です。C 型小惑星には、有機物(炭素を含む化合物)や水が含まれていると考えられています。 地球誕生のなぞに加えて、海の水や生命の原材料となった有機物の起源を探る、それが「はやぶさ2」が目指していることです。
多くの“世界初”に挑戦した「はやぶさ」に続き、「はやぶさ2」では、「はやぶさ」の経験を活かして小惑星探査技術をより確実なものにすることを目指しました。同時に、人工クレータの生成、深宇宙での高速通信、新規の観測装置など、新しい技術にも挑戦しました。
「はやぶさ2」はH-IIAロケット26号機に搭載され、2014年12月3日に種子島宇宙センターから打ち上げられました。
「はやぶさ2」のカプセルは、2020年12月6日に地球に帰還しました。

イラスト:池下章裕
打ち上げ日時 2014(平成26)年12月3日
13:22:04
打ち上げロケット H-IIAロケット 26号機
打ち上げ場所 種子島宇宙センター
形状 約1m×約1.6m×約1.2m
太陽電池パネルの端から端まで約6m
質量 約600kg(燃料含む)
軌道 太陽周回軌道
※Thomas Mueller氏による形状推定データ(2014)より可視化

小惑星リュウグウについて

「はやぶさ2」が探査した小惑星「リュウグウ」(1999 JU3)の大きさはイトカワの約2倍の900m程度です。有機物や水を多く含むC型小惑星であることから、探査対象に選ばれました。

C型の小惑星のサンプルを地球に持ち帰る

「はやぶさ2」再突入カプセル

©JAXA

「はやぶさ2」は、C型の小惑星を探査しサンプルを地球に持ち帰ることが目的です。ミッションの一番最後に、小惑星のサンプルを封入したコンテナを内部に搭載した再突入カプセルが秒速12㎞で地球大気に再突入し、地上で回収される計画です。
再突入カプセルは、回転しながら「はやぶさ2」本体から切り離され、大気との衝突で大変高温になります。(空力加熱)

機体データ

再突入カプセルの回収計画

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高度約10㎞でパラシュートを開いて、同時に位置探索のためのビーコン電波を出しながら、ゆっくりと降下し、着地します。
再突入カプセルの基本設計は「はやぶさ」とほぼ同じですが、搭載機器の信頼性を向上させています。
さらに、飛行環境計測モジュール(REMM)を新たに搭載し、飛行中のスピードや回転の速さ、内部の温度を計測する予定です。