各国の飛行機をご紹介気になる国の機体を早速チェック!

Boeing777-300ER
機体番号 / 80-1111普段は千歳空港で待機し整備を行っているため広島に来るのは珍しいが、昨年離着陸訓練で来た実績がある。機材はBoeing777-300ERで本務機と予備機の2機あるが、国内移動のため1機のみ広島空港に飛来。搭乗は岸田文雄首相と夫人で、来日する各国首脳を迎えるホストという立場のため、到着セレモニーなどは行われなかった。


Airbus A319CJ
機体番号 / MM-62209
サミット特別機の中で最初に到着したのがイタリア政府専用機で、5月18日(木)深夜2時前に着陸。機材はAirbus
A319CJで、ホワイトボディにイタリア国旗の三色を尾翼に細く描くのみで、控え目なカラーリング。搭乗していたのはジョルジャ・メローニ首相。
イタリアの洪水被害のためサミットの予定を切り上げて帰国となった。


CC-150 Polaris (Airbus A310)
機体番号 / 15003カナダ空軍CC-150 Polaris (民間名称Airbus A310)でジャスティン・トルドー首相が来日。これまで同型機の来日はあったが、機体番号15003のこの機体はレトロカラーをまとっているのが特徴。A310はクラシック機で世界でもレア。なおカナダは英語とフランス語が公用語のため機体右側はフランス語、左側は英語表記になっている。


Airbus A330-200
機体番号 / F-RARFフランスは本務機Airbus A330-200、予備機Falcon 7Xの二機で飛来。どちらもフランスにある工場で作られたメイドイン・フランス機。本務機に搭乗しているのはエマニュエル・マクロン大統領で、ホワイトボディに尾翼はトリコロールのフランス国旗が美しく描かれている。到着時は雨が激しく降っていて大統領も報道陣も濡れた。


Airbus A321neo
機体番号 / G-GBNIロイヤルエアフォースと呼ばれるイギリス空軍機もあるが、今回やってきたのは民間のチャーター会社タイタンが政府から受託運航を行っている政府専用機で、機体はAirbus A321neo。搭乗者はリシ・スナク首相。ユニオンジャックの機体デザインもカッコイイが、降機の際の傘のデザインもオシャレと話題になっていた。


Airbus A350
機体番号 / 10+01広島空港初飛来となるAirbusの最新鋭機A350でやってきたドイツ政府専用機。搭乗していたのはオラフ・ショルツ首相で、ボディにドイツ国旗の三色の色を細く巻いている。また尾翼下部には運航を行っているドイツ空軍を意味するLuftwaffeの文字が小さく描かれているのがポイント。コクピットまわりが黒く塗られた愛らしい顔も特徴的。


Airbus KC-30A
機体番号 / A39-007アンソニー・アルバニージー首相の搭乗機はKC-30Aでオーストラリア空軍が運航。軍の輸送や空中給油を行うためグレーの目立たないカラーリングだが、ボディ前方の円の中にオーストラリア空軍のロゴであるカンガルーが描かれている。軍用機だが当機はVIP機として使用されているため内装は豪華と思われる。


VC-1A (Airbus A319)
機体番号 / 2101サミット先遣隊として前の週にAirbus A330型機が飛来、そして本務機はブラジル国旗をイメージした黄色と深緑のラインを入れたA319CJが来広。搭乗者はルーラ大統領で地球の反対側から飛んでくるため何度か給油する必要があり長旅である。そして帰路はA319CJとA330の二機が広島にやってくるという変則運用であった。


Boeing777-300ER
機体番号 / K7067インドは2020年より政府専用機を導入したため、これまで見るチャンスが少なく、まだレアな存在。機材は日本政府と同様Boeing777-300ER型機。搭乗者はナレンドラ・モディ首相で、インド国旗の色を窓の下にひき、よく見ると窓にはタージ・マハルと思われるペイントがライトグレーで施され、凝ったデザインとなっている。


Boeing737-800(BBJ2)
機体番号 / A-001ANAやJAL、SPRING JAPANなど広島空港に毎日やってくるBoeing737型機をプライベートジェット仕様にした737-BBJ2という型式でやってきたのは、インドネシアのジョコ・ウィドド大統領。カラーリングはインドネシアの赤白の国旗をイメージしたもので、数年前は青いペイントだったが、近年デザインが一新された。


Boeing747-8
機体番号 / 22001広島空港開港以来、最も大きな旅客機の到着となったユン・ソンニョル大統領搭乗機。機材はBoeing747-8で、昨年まで製造されていたいわゆるジャンボ機Boeing747の最終型。エンジンが四発ある旅客機は最近珍しく、しかも一部二階建てでデザインが美しい747とあって飛行機ファンの人気も高かった。


Boeing787-9
機体番号 / VN-A864ベトナム航空のBoeing787-9型機で来広となったファム・ミン・チン首相。定期便に使用されている機材のため、普段成田や関西国際空港に来ているが、広島空港では見慣れないペイント。深緑とも濃紺ともいえる光によっても多少変化する微妙な色合いが特徴。尾翼にはベトナムの蓮の花を金色で描いている。


Charlie FURUSHO
(チャーリィ古庄)
航空写真家、航空会社や空港からのオーダーを受け100を超える国へ訪れ撮影。世界で最も多くの航空会社に搭乗した「ギネス世界記録」を持つ。
著書は30冊以上。パイロット資格を持ち、空撮用ヘリコプターも所有。キヤノンEOS学園講師、吉本興業文化人所属。