広島西飛行場からのお知らせ

≪鹿児島2≫
広島市安佐北区 福本ゆかりさんの手記

はじめに
今回屋久島へ旅行するにあたり、かなり念入りに計画を立てた。
何故ならいつも「珍道中」と言える旅になってしまうので、今度こそはという思いで準備万端のはずであったが、・・・・。

当日朝は意外とスムーズに広島西飛行場に到着した。今回の旅行では鹿児島空港で乗り継ぎを行うが荷物はそのまま屋久島まで運んでもらえるらしい。おかげで鹿児島空港で荷物を抱えて行動しなくて済んだ。出発間際、前日から気になっている台風情報を見ると、帰りまでは持ちそうな感じなのでとりあえずホッとして飛行機に乗り込んだ。 機内は特に変わった感じはないが、私は不安を感じていた。それは、飛行中揺れるのではとか、音がうるさいかなどである。その緊張感の中飛行機は飛び立った。
で、結果はと言うと飛び立って直ぐ友人は眠ってしまったというとわかるだろうか。特に大きな揺れはなく、音も全然気にならない。ほんと何の心配もいらなかった。そして何事もなく鹿児島に着き、屋久島便に乗り換えあっという間に目的地に降り立った。

「むぁ~」という空気に台風の予感と、亜熱帯の実感をした。早速レンタカーを借り、昼食へ向かった。昼食は「楓庵」という店に行き、私は暖かい汁に蕎麦をつけて食べる「田舎蕎麦」を、友人は屋久とろの入った「屋久とろろ蕎麦」を注文した。味はダシに鯖節を使っており、広島で食べるのとは違う味だが、とってもおいしかった。そしてシーカヤックをするにあたって指導、ガイドをお願いしたブルーウォーターカヤックスの濱ノ上さんから連絡が入り集合場所へと急いだ。

まず最初にカヤックの注意点聞き、それから簡単に操作方法を習った。すぐに海に出ようと言うことになったが「簡単に習っただけで大丈夫??」という不安が一杯で、おっかなビックリカヌーに乗り込み海へ出発した。屋久島の海は素晴らしい透明度で大変美しい。そして、湾内で軽く練習した後外洋に出発したが、それはもうもう大変だった。何故かと言うと、とにかく真直ぐに進まないのだ。左右へジグザグ、ジグザグ走行を繰り返してばかりでどんどん先生から離れてしまった。そんなこんなで必死にカヌーを漕いでいると、先生が海亀発見!。がしかし、私だけ見逃してしまった。なんということだろう、とショックを受けたが、帰りも見られるかもしれないとのことなので「亀さんよろしくね」と言い残し先を急いだ。そのうち、岩場と岩場の間を通ったり、いろいろあったが無事陸に上陸した。その後はシュノーケリングを楽しんだ。海の中はTVで見た南国のイメージその通りだった。おかげですっかり回復したので帰りはなんとかスムーズ?に進んだ。それから海亀も期待通り顔を出してくれ見ることができ、大変嬉しかった。

カヌーで楽しんだ後、宿泊先である屋久島で一番新しいホテル「ホテルあかつき」に向かった。部屋は、ヴィラ形式で室内は南国のリゾート感一杯の木をたっぷり使った上品な部屋だった。早速、シャワーを浴び夕食を取るためタクシーに乗り「晩酌」という居酒屋に行った。タクシーの運転手さんが親切に地図を広げてお薦めの観光ポイントをいろいろ教えてくれた。カヤックの先生といい運転手さんといい親切な人が多くて、皆この島が大好きといった感じなのが印象深い。 店に着いてお薦め料理を幾つか頼んだ。どれも美味しかったが中でもまず、「屋久とろ」。とても粘りが強く自然薯みたいだ。次に「飛魚のから揚げ」。ほとんど食べることができ、特に羽の部分はとてもおいしい。最後に「飛魚のねり揚げ」。飛魚のさつま揚げだが、韮(にら)も入ってとてもおいしかった。銘酒「三岳」も飲みタクシーでホテルに帰ったが、雨はさらに激しくなっていた。

翌日、雨も上がって大丈夫な感じだが、朝食を取ってすぐ空港に向かった。空港は既に人で一杯でキャンセル待ちの番号を貰ったが、乗るのは無理なようなので少し観光することにした。屋久杉も見たかったのだが台風で危なそうなので予定を変更し、「大川の滝」へ行くことにした。「大川の滝」は雨で水量が増しているのもまさに雄々しいという表現そのものであった。さすが日本の滝100選に選ばれているだけある。次は「屋久島フルーツガーデン」へ。ここではフルーツの試食が出来た。初めて食べるフルーツに興味をそそられ、また園主らしき人が園内の植物を説明、案内してくれた。そして今度は「八野窯」へ。ここは屋久島焼の窯元だ。雨が続いて少し作品は少ないらしいが、沢山並んでいた。屋久島焼は少し備前焼に似ているが、土の温かさを感じられる焼物だ。そして観光を一旦終わらせ空港まで戻り、昼食を取った。友人は「亀の手」と呼ばれる貝が入ったラーメンを頼み食べていた。それからお土産を買いに「たけだ」という店を訪れた。なかなかの品揃えで全て揃うといった感じだ。買い物を終えると「休憩して」と言って珈琲を入れてくれ、台風や山登りの人が心配だとかいろいろな話をして楽しんだ。

店を出て再び空港に向かうとやはり欠航になっていた。結局、飛んだのは朝一番の便だけだった。しかたがないのでレンタカーを返却しようと思ったがいろいろあって返却をせず、翌日のキャンセル待ちを確実に取る為空港で過ごし、車で泊まることにした。同じ様な人が数人おり少し安心して夜を明かした。台風の影響で風は強かったが屋久島の夜はそれ程冷えこまないので助かった。夜も更け、再び人の気配がして目覚めて見ると4時。並んでいる人も20人ぐらいに増えていた。5時ごろになるとさらに人は増え、30人以上になっており、車から降りて列に戻った。順番は3.4番。これなら絶対に乗れるだろうと少し安心し、空港が開くのを待った。7時すぎに空港が開き、キャンセル待ちのチケットを貰ってレンタカーを返しに行ったら延滞料金はいいとのこと。またまた、親切にしてもらったなあと感激した。ところで初めて知ったのだが、キャンセル待ちと言うのは搭乗手続きをしたからといって乗れるのではないということだ。最悪、席に着いてからも予約の人がくれば交代しなければならないらしい。これを知ってちょっと不安だったが並んだかいもあり、朝一番の飛行機に乗って屋久島脱出に成功したのであった。しかし臨時便が多く出て、昼過ぎに空港に行っても夕方の便に乗れたという話を聞き、少しショックを受けたが、その時はわからなかったことなので仕方ないなあと納得し、皆帰れて良かったことに喜ぶことにした。

鹿児島空港で広島行きの便まで時間があったので空港周辺を少し観光して夕方前にやっと広島に戻ることが出来た。広島に降り立つと何時の間にか秋が訪れており、そして私は風邪をひいた。これで「珍道中」の旅は終わったのである

あとがき
屋久島で出会った全ての人々に大変親切にしてもらい本当に感謝の気持ちでいっぱいです。そこに住む人も、訪れる人も優しい気持ちになれる、そんな場所があることがすばらしいと思い、広島もそういった場所にしたいと願いました。そしてそんな気持ちにさせてくれるのは多く自然が残り、それを誇りに思いそして守っていこうとする姿勢にあると思います。屋久島に行く際は、運転や、ゴミのマナーを守って優しい気持ちで自然を感じてください。
最後に説教くさくなってしまいましたが、初めて体験することばかりの新鮮な気持ちになれた旅でした。

(福本さんの行程)
(9月19日)9:15広島西飛行場発⇒10:20鹿児島空港着⇒鹿児島空港発⇒屋久島空港着⇒楓庵で昼食⇒シーカヤック・シュノーケリング体験⇒ホテルあかつき着⇒ナイトツアー(海亀産卵観察等)⇒ホテル泊
(9月20日)宿⇒大山の滝⇒屋久島フルーツガーデン⇒八野窯⇒屋久島空港泊(台風の影響により帰広できず)
(9月21日)屋久島空港⇒鹿児島空港⇒空港周辺観光⇒17:40鹿児島空港発⇒18:40広島西飛行場へ